独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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スタッフに聞く

治験コーディネーター(Clinikal Research Coodinator:CRC)レポート


村山医療センター 医局秘書
アルーナ


治験コーディネーター(Clinikal Research Coodinator:CRC)

病院食 こんにちはアルーナです。
 アルーナのレポート、治験コーディネーター(Clinikal Research Coodinator:CRC) 編です。 村山医療センターにはCRCとして働く職員が3人います。 今回は当院のCRCである荒井先生にお話しを伺います。 よろしくお願いいたします。

荒井先生にインタビュー

荒井
お世話になります。
だけど私は“先生”ではなくCRCです。
CRCとしての勉強はしておりますが、医療従事者として持っている資格は看護師です。

アルーナ
特別な資格というものはないのでしょうか?

荒井
国家資格などはありません。
医師を助け、患者さんに治験のことを知ってもらうための勉強と講習をうけて仕事をしております。
日本では薬剤師の資格を持っているCRCも多くいますが、海外ではほとんどが看護師だったりしますね。他にも臨床検査技師の資格をもつCRCも国内では活躍されていますね。

アルーナ
おもな仕事はどういうものなのでしょうか。

荒井
治験に関連した様々な業務に対応しています。治験に参加いただける患者さんを探したり、また先生方からご紹介いただいた患者さんへ治験の説明を行ったり、治験で必要な検査を行ったり、スケジュール管理をしたり、データ入力を行ったり、治験が正しく行われているかを監査する機関への対応を行ったり、本当に多種多様な業務に対応しています。

アルーナ
治験について教えていただきたいのですが。

荒井
新しい治療法や薬が開発され世の中に広まる前に、その有効性と安全性を評価する必要があります。そのために行われる研究を臨床研究といいます。その中でも、国から薬や医療機器の製造販売承認を得るために行われる臨床研究を治験といいます。極めて厳重に調査され慎重にその内容は評価されます。

アルーナ
治験はどのように開始されるのでしょうか。

荒井
治験を依頼するのはその薬などを開発した製薬会社です。しっかりした治験を行える病院かどうかを調査され、その治験が依頼されます。村山医療センターには、院長が設置した治験審査委員会があります。そこでは、毎月、院内の医師や薬剤師、事務職員、病院に利害関係のない外部委員に出席してもらい、治験審査委員会を開催しています。その治験が倫理的、科学的に参加される患者さんにとって問題ないかなどが慎重に審議されます。治験が始まった以降も不具合がないか、患者さんの負担になっていないか定期的に報告、審議されます。

アルーナ
治験には誰でも参加できるのでしょうか

荒井
それぞれの治験の内容によってかなり適応は制限されます。年齢や疾患の状態、合併症などが評価の対象になります。

アルーナ
テレビドラマのシーンに治験薬を使っている医師に接待している場面もありましたが・・・

荒井
同じ病院の職員ですから、食事くらいはいくかもしれませんが、接待はありえないですね。
治験コーディネーターの立場は、医師の側、企業の側というよりもあくまでも患者さんの側につく仕事です。治験に参加している患者さんに負担がかかっていないか、問題なく治験が行われているかを確認します。もし過度の負担があるようならすぐに是正する必要があります。結果としてスムーズに治験が終了すれば世の中のためになる治療方法が多くの患者さんに行われるようになるのです。(患者さんによっては人体実験とおっしゃる方もいらっしゃいますが、治験に参加することで最先端の治療を受けられる可能性があるという考え方もできるのではないかと思います。)
医療従事者の一人として、最先端の治療方法に関われていることは、誇りにできることだと感じています。

この場をお借りしてお礼

病院食

5月19日にイベント、看護の日フェスティバルが行われました。多くの皆様にご来場いただきました。ありがとうございました。


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