独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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スタッフに聞く

秋の味覚と病院食


村山医療センター 医局秘書
アルーナ


病院食こんにちは、涼しくなり秋らしさを感じますね。

食欲の秋。食べ物がおいしいと感じる季節です。


季節の食材を取り入れます

病院食アルーナ:
味覚の秋到来だけど、秋刀魚(サンマ) っていかにも秋らしいネーミングよね。「秋」にとれる「刀」ような「魚」が魚でサンマかしら。

マルリン:
秋刀魚は9月25日の献立に予定しているのよ。体が細長い「狭真魚(さまな)」が変化したという説など語源は色々あるみたいね。
「秋刀魚」は体が刀状で秋の代表的な魚であることから、当て字みたい。

病院食アルーナ:
魚を表す当て字の中でも、秋刀魚をサンマと読める方は多いんじゃないかしら。
秋の味覚の代表って言えるしね。

マルリン:
じゃあ、今回は秋刀魚の話をしましょうか。



脂肪酸の話

アルーナ:
脂(あぶら)がのっている秋刀魚はおいしそうよね。

マルリン:
あぶらを表す漢字は「植物油など常温で液体の油」と「バターなど常温では固形の脂」の主に2種類が使われるけど一般的に魚のあぶらは「脂」で表すことが多いので、今日は「脂」を使うわね。

魚の脂は温度が低い水の中でも固まらないけど、バターやラード(牛脂)、豚脂のヘッドを想像してみて。
どれも固形、つまり常温で固まっているでしょ。

病院食アルーナ:
そう言われれば…焼いたお肉が冷めると脂がお皿にこびりついたり・・・
魚の脂は体の中にたまった脂肪をサラサラにする、って聞いたこともあるけれど、冷たい水の中でもサラサラしているっていう意味だったのかしら?

マルリン:
あぶらの働きや効果は日々、研究がされて血液サラサラという言葉の使い方にも注意が必要だけど、秋刀魚や鯵(アジ)などの青魚に含まれる不飽和脂肪酸をしっかりとっていると動脈硬化を防ぐって言われているから血液サラサラって言われているのかもしれないわね。

悪いイメージがある「あぶら」だけど、私たちのからだをつくる細胞膜の元となり、体を動かすパワーの源でもあるのよ。
寒い冬にも負けないよう体温を維持するためには皮下脂肪だって大切な役割があるの。
あぶらは体に悪い、って思われがちだけど体に必要なのよ。
魚には体に必要な脂肪酸(脂)がたっぷり含まれているから、おすすめの食材です!!

アルーナ:
じゃあ、3匹くらい食べちゃおうかなぁ~。

マルリン:
秋刀魚の脂が良さそうでも、エネルギーが高い魚だから食べすぎには注意!!

そうそう、青魚が苦手だったり、アレルギーがある方は食物由来のn-3系脂肪酸の「アマニ油」を使うと便利よ。

9月16日~30日の予定献立表です 

病院食

しっかり食べましょう

病院食ご存じのように脂質は炭水化物やたんぱく質とともに三大栄養素のひとつです。
体重を気にされる方は、脂質を避けがちですけれど、人が生きていくための大事な栄養素ですから、バランス良く適量を摂取するのが 良いのでしょうね。

食欲の秋です。みなさんには食べ過ぎに注意しながら小さい秋、おいしい秋を見つけていただきたいのですが、猛暑や大雨などの異常気象で魚も野菜もお米もどうなるのか、心配です。
献立表にある料理や食品が変更になることもありますが、ご了承願います。
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